第2回エチケットアートアワード・グランプリ決定!


第2回マオイ自由の丘ワイナリーエチケット(ラベル)アートアワードグランプリ決定!
応募総数44作品の中から萩原由美乃さんの「突き当たりの壁への二重ドローイング」 がグランプリを受賞。

第2回マオイ自由の丘ワイナリーエチケットアートアワードにおいて、応募総数23名44作品から、津別町在住の萩原由美乃さんの「突き当たりの壁への二重ドローイング」がグランプリに輝いきました。グランプリ及び佳作は以下の通り。

【グランプリ】
「突き当たりの壁への二重ドローイング」 萩原由美乃(津別町在住)

【佳作】(受賞者50音順)
「明るい部屋、暗い部屋」  今村 育子(札幌在住)
「現代装置からの解放」  クスミエリカ(札幌在住)
「3つのワインのかみさま」  吉川 貫一a.k.a.祭太郎(札幌在住)

※敬称略

萩原さんの作品「突き当たりの壁への二重ドローイング」は、5月1日販売開始予定の2018年ビンテージのワインのエチケット(ラベル)として全国に出荷されます。
また、作品は、ワイナリー来場者に鑑賞してもらえるようにワイナリー内に展示する予定です。表彰式を兼ねた新酒発表会は4月10日紅櫻公園内紅櫻本館(札幌市南区澄川389-6)にて執り行われます。

【グランプリの萩原さんのコメント】
「自分の作品がワインのラベルになる」なんて夢のようです。
これまで、インスタレーションなどの大型の作品を制作することが多く、平面作品に挑戦したのは今回が初めてでした。体をいっぱいに使って制作することが好きなので、小さな写真に描くということは自分には物足りないのではないかと思っていましたが、今回のドローイングで得た空間の追体験のような感覚は自分の中では衝撃的でした。これから新しく突き詰めていきたい表現を見つけられた、ということが一番嬉しいです。このような素晴らしい機会をいただき、ありがとうございました。


「突き当たりの壁への二重ドローイング」 萩原 由美乃

何年か前に、廃校の体育倉庫の壁に、土やモルタルでドローイングをしました。石灰だらけの床には、自分の足跡が無数に残り、その場所と自分自身の結びつきを強く感じたのを覚えています。その倉庫が取り壊さたのを知り、当時撮影した壁の写真にもう一度ドローイングをしました。

【萩原由美乃 プロフィール】
1987年千葉県船橋市出身。大学時代に環境芸術作品を体験し、身体と空間の関係に興味を持つ。主に道外の滞在制作に参加し、その地域特有の文化や環境要素を浮き彫りにするインスタレーションを制作してきた。現在は、身体性・空間性を持った平面作品を試行中。

【選考委員からのコメント】

選考委員長 端 聡(はた さとし)

2回目となったワインエチケットアワードは、レベルの高いコンペティションでした。
昨年のグランプリが具象絵画だったことから、おそらく傾向と対策じゃないのかもしれませんが、具象絵画、イラストの応募作品が目立ち、しかも作品の完成度も高いものばかりでした。当然、難しい審査となりましたが、その中で今回グランプリを受賞した萩原由美乃さんの「突き当たりの壁への二重ドローイング」と題した作品は、抽象表現なのか写真作品なのか?明確な線引きが出来ない内容であり、構成主義的で力強い要素と、どの物事にも属さない曖昧な空気を醸し出し、一瞬見る側の思考を宙吊りにさせます。この作品がワインエチケットになった場合どうなるのか?すぐにワインのボトルだと気づかない方も多いと予想しつつ、もしかするとボトルを手に取り「この不思議なボトルは何?新種のお酒?」と、思いを巡らせるシーンが酒屋の店頭で見られるかもしれません。
通常の商品デザインコンペティションなら販売促進を優先させるものを選出するのが当然ですが、少なくとも今回のコンペティションでワイナリー側(主催者)のアートに対する姿勢が垣間見ることが出来るはずです。グランプリ作品のほか佳作に選ばれた3名の作品も、それぞれが自らの個性を発揮し、優秀な作品だったことから最後の最後までグランプリを決めるのに苦労しました。嬉しい意味で、過酷な審査だったことをご報告させていただきます

選考委員 工藤良平(くどうりょうへい)

グランプリを勝ち取った萩原由美乃さんの作品は、実にユニークなものでした。タイトルの「突き当たりの壁への二重ドローイング」は、まさにこの作品を言葉で表したそのままなのですが、逆にこのタイトルを知らなければ、この作品がどのように、何を描いているのか、見当も付かないかも知れません。しかし重要なのは、そこに描かれたものが何であれ、すごく惹かれる佇まいであることに間違いなく、さらにそれがワインのエチケットだとすると、思わず手に取ってしまうだろう、不思議な魅力を持っているということです。
このエチケットのワインボトルを目の前に置いて、ゆったりとした時間を過ごしてみたくなりました。惜しくも佳作となった3作品も甲乙つけがたい個性溢れるものばかりで、エチケットデザインの新しい可能性を感じさせていただきました。

自由の丘ワイナリー代表 寺田英司(てらだえいじ)からのコメント

2回目ということで応募作品が減るのではと心配しましたが、44点もの応募があり大変有難く思います。おかげさまで昨年グランプリのエチケットは好評を博し、それに続く作品を選考できることは、非常に楽しい時間であり、数ある素敵な作品から一つにしなければならないことは非常に苦しい決断でした。
その中でグランプリになった萩原由美乃さんの作品は、抽象的で一見ワインのエチケット向きでないようにも見えます。しかし、エチケットの適しているかどうかは別にして、作品としての発信力が他の作品よりひとつ抜きんでていると感じました。その発信力はワインのエチケットになったときにも、そこにあるだけで見る者に何かをずっと語り掛け続けてくれるものになると確信しています。


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